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いま、ここに。
日々の出来事や季節の風景、絵に関する考えなど、さまざまなことを取り上げる講師コラムです。
きれいに見えない時間が、作品をつくる。

先日、名張八日戎で購入したハマグリを、人生で初めて酒蒸しにしました。
塩水で砂出しをし、
フライパンに入れて酒を注ぎ、火にかける。
殻が開き、バターと醤油を加える。
味は、とてもよかった。
けれど――

盛り付けは、正直きれいではありませんでした。
グチャっと皿に落ち、
「これはあまり美しくないな」と思う。
そのとき、ふと考えます。
次はどう盛り付けようか。
どこに置けば整って見えるだろう。
汁はどれくらい残すか。
殻の向きはどうするか。
その“考える瞬間”が、とても大事に思えました。
うまくいかなかったことを、
次にどう整えるかを考える時間。
実はそこに、前へ進む力がある。
絵画制作も、よく似ています。
描いている途中、
画面が整って見えない瞬間があります。
色が濁る。
形が落ち着かない。
全体がまとまらない。
でも、そのときに考えるのです。
どこを引くか。
どこを足すか。
何を強め、何を抑えるか。
きれいに見えない時間は、失敗ではない。
整え直すための時間です。
その試行錯誤が、
作品に深みを生みます。

そして、もう一つ驚いたことがありました。
ハマグリを食べた後、
一か月ほど続いていた肩こりが軽くなり、
違和感のあった膝の痛みも気にならなくなったのです。
後日、山に登ったとき、
体が明らかに軽い。
スイスイと登れてしまいました。
盛り付けはうまくいかなかった。
でも、中身は確かだった。
見た目が整っていなくても、
本質が整っていれば、力になる。
きれいに見えない時間が、作品をつくる。
フライパンの中も、
キャンバスの上も、
そして私たちの身体も、
整っていないように見える過程の中で、
静かに変化しているのかもしれません。

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今週の絵画教室
二月の澄んだ空気のなか、教室では静かな集中と、じわじわとした成長が感じられた一週間でした。
描き直すこと、重ねること、確かめること。どの制作にも「もう一歩深く」という姿勢が見られました。
子どもクラス
今週はブリ、ワニ、モルモット、うさぎ、シマエナガ、そして「ゆめのなか」という創作画まで、実に多彩なモチーフに取り組みました。
ブリの作品では、指でこする方向を工夫し、海流の動きと魚の肌感をしっかり表現。
ワニはウロコを一つ一つ丁寧に下描きし、エンボスペンでシワを入れることで迫力ある仕上がりに。
モルモットは何度も色を重ね、深みのある重厚な画面に。二匹が浮き出て見えるほどの存在感があります。
うさぎはエンボスペンで短い体毛を表現し、指でやさしく広げることで柔らかな身体を実現。背景のぼかしも効果的でした。
シマエナガは羽根を細やかに表現し、うっすら広げた青がふわっとした空気感を生み出しています。
「ゆめのなか」は石畳一つ一つに変化をつけながら着彩し、雲に乗る人物や街並みに物語性を感じさせる作品になりました。
観察だけでなく、「どうすればらしく見えるか」を自分で考える力が確実に育っています。
大人クラス
リンゴとステンレスジョッキの透明水彩では、影法師の表現が自然で、透明感のある美しい仕上がりに。確実なステップアップが感じられます。
ジンボトルとトニックウォーター、レモンの鉛筆デッサンは、いったん完成させた作品を見直し、再び描き進める選択をしました。コントラストが整理され、ガラスの質感がより明確になっています。
毛糸玉・刷毛・紙袋のデッサンでは、毛糸の柔らかさ、刷毛の金属部分の硬さ、そして紙袋の紙そのものの質感が見事に描き分けられました。素材の違いが画面からしっかり伝わってきます。
「完成」と思っても、もう一度見つめ直す。その姿勢が作品の深みにつながっています。
体験レッスン
体験では、雪山の制作を通して工程を一つずつ体験。その後の制作では、それぞれの個性が光りました。
はじめての挑戦でも、筆を動かすうちに「もっとこうしてみたい」という気持ちが自然に生まれています。
講師より
今週は、「見直す力」が印象的でした。
一度仕上げた作品にもう一度向き合う勇気。
納得いかない部分をそのままにしない姿勢。
その積み重ねが、確実な成長を生み出しています。
描くことは、完成させることだけが目的ではありません。
考え、迷い、やり直す時間もまた、作品そのものです。
来週も、それぞれのペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。
今週の受講生の作品
講師のひとこと
今週は、「質感」と「重なり」が強く印象に残る一週間でした。
それぞれがモチーフをよく観察し、どうすれば“そのものらしさ”が出るかを丁寧に探っています。画面の中に、確かな成長が見えました。
大人の作品では、No.0287「静物画」。
リンゴとステンレスジョッキという対照的な質感を、透明水彩で見事に描き分けています。透明感のある発色と、自然な影の表現が心地よく、着実なステップアップが感じられました。
No.0288「鉛筆デッサン③ー2」は、ジンボトルとトニックウォーター、レモンの追筆です。
一度完成とした作品を見直し、さらに描き進める姿勢が素晴らしい。コントラストがより明確になり、ガラスの澄んだ質感や光の入り方が一段と良くなりました。
No.0281「鉛筆デッサン④」は、毛糸玉と刷毛、紙袋。
毛糸のやわらかさ、刷毛の金属部分の硬さ、そして紙袋の“紙そのものの質感”。素材ごとの違いが丁寧に描き分けられ、見応えのある一枚に仕上がっています。
子どもたちの作品も、それぞれに光る表現がありました。
No.0289「ブリ」は、指でこする方向を工夫し、魚の肌や海流の流れをいきいきと表現。動きと空間の広がりを感じます。
No.0290「シマエナガ」は、エンボスペンで羽を丁寧に表現し、うっすらと青を広げることで、ふわっとした軽やかさとかわいらしさがよく出ています。繊細な手仕事が印象的でした。
No.0291「ワニ」は、ウロコを一つ一つ丁寧に下描きし、エンボスペンで細部まで表現。口を大きく開けた迫力ある姿が画面いっぱいに広がっています。
No.0292「モルモット」は、何度も色を重ねることで深みのある表現に。二匹が浮き出て見えるほど立体感があり、重厚な画面に仕上がりました。
No.0293「うさぎ」は、短い体毛を細かく描き込み、指でやさしく広げて柔らかさを表現。背景のぼかしも効果的で、空気感のある一枚になっています。
No.0294「ゆめのなか」は、自分のイメージを大切にした創作画。石畳一つ一つに変化をつけながら着彩し、雲に乗る人や町、木々が物語を感じさせます。発想と構成力の成長がうかがえました。
今週も、観察し、重ね、工夫する時間がたくさんありました。
その積み重ねが、確かな表現力へとつながっていきます。
来週もまた、それぞれの作品に出会えることを楽しみにしています。
画材ノート(Material Note)
デッサン初心者にまずすすめたい一冊
みるみる上達するコツ教えます なるほどデッサン
著:白井岳志
絵画教室ロクでは、デッサンの土台として
見る力 × 構造で描く力
この両方をとても大切にしています。
「よく見て描きましょう」という言葉はよく耳にします。
しかし実際のレッスンでは、
・箱が歪む
・円柱が細長くなる
・楕円が安定しない
・パースが合わない
・陰影が平面的になる
といった悩みが多く見られます。
これは観察不足というより、
立体の構造が整理できていないことが原因である場合が多いのです。
この本は、まさにその“橋渡し”をしてくれる一冊です。
■ この本の良いところ
✔ 立方体と円柱を徹底して解説
✔ 楕円の仕組みが明快
✔ パースを「描くため」に整理している
✔ 理論が難解すぎない
特に「なるほど」と腑に落ちる構成が秀逸です。
理屈が分かることで、線が安定し、迷いが減ります。
内容はコンパクトですが、
初心者にとっては“ちょうどいい密度”。
まずはここから、という位置づけにぴったりの一冊です。
■ 絵画教室ロクとしての結論
デッサンの上達は、
✔ 正しく形をとらえること
✔ 立体を理解すること
この二つから始まります。
構造が整理されると、
「描けた」という小さな成功体験が積み重なります。
その第一歩として、
安心しておすすめできる本です。
絵画教室ロクでは、名張市を中心に伊賀市・津市・宇陀市からも通いやすく、初心者から経験者まで目的に合わせて学べる環境を整えています。受験対策として基礎からしっかり学びたい方、大人の習い事として絵を楽しみたい方、子どもの情操教育として豊かな感性を育みたい方、それぞれに寄り添った指導を行っています。来週もまた、生徒のみなさんの表現力や想像力が広がる時間をお届けできればと思います。
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