三重県津市の夜まつりで金魚すくい|絵画教室ロクの週間レポート・鉛筆デッサン入門書レビュー|絵画教室ロク通信|絵画日和 vol.037(7/7〜7/12)

絵画教室ロク投稿記事「絵画日和」037|アイキャッチ画像 今週の絵画教室(Weekly Report)
今週の絵画教室(Weekly Report)

いま、ここに。

日々の出来事や季節の風景、絵に関する考えなど、さまざまなことを取り上げる講師コラムです。

三重県津市の夜まつりで金魚すくい

津市夜まつりの画像|絵画教室ロク

先日、三重県津市あのつ台で開催された夜まつり「HOOWAフェスタ in HOWAパークPFIゾーン」に参加した。

本当はナイトバブルショーが目当てだった。しかし雨で中止に。それでも金魚すくいだけはどうしてもやりたかった。

7月11日(土)、絵画教室ロクでのレッスンを終えてから車を走らせ、三重県津市へ向かった。20時ごろ現地に到着。

会場にはキッチンカーや屋台が並んでいた。「スピニングマスターズ」という、炎の出る筒を操る大道芸人のジャグリングショーもやっていた。金魚すくいが目当てだったのに、つい見入ってしまった。7月18日、8月8日、8月22日にも出演予定とのことだ。夏の思い出づくりにどうぞ。

いざ、金魚すくいへ

津市夜祭り|金魚すくいの画像|絵画教室ロク

金魚すくいの屋台に着くと、記憶の中の金魚すくいとは少し違った。浅い水槽の中を、元気の良い大きめの金魚がぐるぐる泳いでいる。子どもたちは次々ポイを破っていた。バシャン、バシャンと威勢のいい音が響く。

こちらは大人だ。慎重にいこう。

金魚を水槽の側面に押し当てるようにして、じわりとすくい上げる。最初にすくえたのは、うっすらと金色に光る、活きの良い大きな金魚だった。お椀に入れて次を狙う間も、バチン、バチンと暴れる。気が気ではない。

水面でおとなしくしている個体もいた。あえて狙わなかった。元気のない子かもしれないからだ。

二匹目は白と赤の混じった、鯉のような金魚を狙った。「赤い金魚が欲しい」。そう思うもなかなか難しい。そうこうしていると、バチンという衝撃とともに、一匹目の金魚が跳ねて芝生に落ちた。慌てて拾い上げ、お椀に戻す。先が思いやられる。

それでも念願の赤い金魚をすくうことができた。四匹目に挑戦したが、ポイに二か所穴が開いた。端に紙が少し残っていれば続けられなくもない。だが、さすがに大人げないと思い、切り上げた。

合計三匹の金魚を連れて、三重県津市から名張への帰路についた。

三匹の金魚、その後

金魚鉢の中の金魚の画像|絵画教室ロク
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自宅に戻り、事前に100均で買っておいたパワーゼオライトを金魚鉢に敷き、水を入れた。水はたちまち黄土色に濁った。泥水のようだった。

米を研ぐように何度も水を替えた。それでもスッキリとは透き通らない。そういうものかと諦め、曽爾高原の湧き水を足した。それでも少し濁りは残った。

金魚たちは気にする様子もなく、元気に泳ぎ回っていた。翌日にはエアレーションも購入し、稼働させた。

三日目の夕方、買い物から帰って金魚鉢を見ると、薄金色の一匹がいない。また跳ねて床に落ちたのかと部屋中を探した。見つからない。もう一度水槽を見ると、水の中で棒のように固まった薄金の姿があった。いつの間にか、静かに息を引き取っていた。

鯉のような柄の金魚も、体を左右に傾け始めた。別の水槽に移し、様子を見た。翌朝、その子も動かなくなっていた。

二匹を土に還した。今、金魚鉢に残るのは、ごく普通の色合いの和金一匹だけだ。

講師のひとこと

最後に残った和金を見ていると、なんとも愛おしく思える。気のせいだろうか。

絵画教室ロクでは、日々モチーフを見つめて描く時間を大切にしている。今回、三重県津市の夜まつりで出会った金魚たちの色や模様、水の中での動き方は、あらためて「よく見る」ということの奥深さを教えてくれた気がする。

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今週の絵画教室

梅雨も終わりに近づき、教室に差し込む光にも夏の気配が感じられるようになってきました。今週は大人から小学生まで幅広い年齢の生徒さんが通われ、静物画から生き物、人物画までさまざまなモチーフに取り組んだ一週間となりました。それぞれのペースで、じっくりと自分の表現と向き合う姿が印象的でした。

活動描写

① 子ども(幼稚園・小学生)

今週の小学生クラスは、透明水彩、マット水彩、クレパス、アクリルガッシュと、多彩な画材が揃いました。花と青い瓶をモチーフにした静物画では、水加減を調整しながら花びらは淡く、葉は濃くという独自の塗り方で丁寧に色を重ねる姿が見られました。犬のぬいぐるみと花の静物画では、実際の色に近づけようと何度も混色を繰り返す粘り強さが光りました。フルーツ盛り合わせや石膏・缶コーラ・キウイの静物画では、これまで学んだ観察の力を活かして自分の手でしっかりと着彩を進める場面も増えてきています。ウサギの作品が完成したり、カクレクマノミの背景に鮮やかな海の世界が広がったりと、それぞれの作品が着実に形になってきた一週間でした。ネコやヤマガラといった生き物の作品では、伸び伸びとした筆致や繊細な描写に、一人ひとりの個性が表れていました。

② 中学生

中学生は、前回から取り組んでいたプリン風鈴の塗り残しを仕上げ、不思議でかわいらしい作品が完成しました。その後は写真をもとにした人物画へと移り、顔を大きく捉えた迫力のある構図で下描きを進めました。また、アクリル絵の具で描くオカメインコの作品では、羽根やくちばしの色を何度も塗り重ねながら混色を丁寧に重ね、質感の表現に磨きをかけています。一つの作品を完成させる喜びと、新しい題材への挑戦、その両方が味わえた一週間だったのではないでしょうか。

③ 高校生

高校生は、前回まで迷いが見られたアクリルガッシュの洋ナシの着彩に取り組みました。今回はコツをつかんだ様子で、立体感と質感が一気に良くなってきています。一つのモチーフとじっくり向き合い続けることで得られる手応えが、作品にもしっかりと表れていました。

④ 大人

大人のクラスは、今週も落ち着いた集中力で制作が進みました。透明水彩の花の絵は、ご本人の持ち味を生かした塗り方で着実に画面が具体的になってきています。木工作品のデッサンでは、背景を明るく調整することで主役である兜の存在感を際立たせる、明暗の工夫が見られました。石膏デッサンでは新たにカラカラ帝への挑戦が始まり、リンゴとステンレスジョッキの新作もスタートするなど、新しいモチーフへの意欲的な取り組みが目立った週でもありました。家と倉の風景を描いた透明水彩画は、繊細な下描きと透明感のある塗り重ねが見事に調和し、完成度の高い作品として仕上がりました。クレパスの静物画が完成し、すぐさまアクリルガッシュの新作に取りかかる姿も見られ、制作への意欲の高さがうかがえました。ヒマワリの絵では、比率を計り直しながら何度も形を描き直す丁寧な姿勢が印象的で、アジサイの絵では、細かな描写の積み重ねが遠目に見ると鮮やかなアジサイとして浮かび上がる、独特な表現が生まれていました。

⑤ 受験対策クラス

受験対策クラスでは、グラス・ペットボトルコーラ・テーブルクロスをモチーフにしたデッサンで、グラスの質感表現に取り組みました。これまで積み上げてきた観察と描写の成果が、今回の質感表現に集大成として現れており、自ら発見しながら技術を高めてきた過程がしっかりと結果に結びついていました。また、けん玉をモチーフにした時間制限ありのデッサンにも挑戦しました。途中で諦めそうになりながらも粘り強く描き続け、玉の輝きと木の質感が見どころとなる作品を完成させました。

⑥ 体験レッスン

今週は大人の方が体験レッスンに参加されました。アクリル絵の具のウェットオンウェット技法による雪山の表現では、やさしく滑らかな空模様が印象的な作品に仕上がりました。続けてマット水彩の静物画にも取り組み、バナナ・リンゴ・みかんを画面に大きく捉えた下描きから着彩まで進めることができました。一つひとつの工程をとても楽しそうに取り組まれていた姿が印象的で、この度、本受講が決まりました。これからの制作がとても楽しみです。

今週のハイライト

  • 透明水彩「家と倉の風景」(大人)が、繊細な下描きと透明感のある塗り重ねで完成
  • クレパスの静物画(大人)が完成し、その日のうちにアクリルガッシュの新作へ移行
  • プリン風鈴(中学生)が完成し、人物画の制作がスタート
  • ウサギの作品(小学生)が完成、青い背景と淡い塗りの対比が印象的な仕上がりに
  • 体験レッスンに参加された大人の方の本受講が決定

講師より

今週は、完成を迎える作品と、新しいモチーフに挑戦し始める作品が同時に見られる、変化の多い一週間でした。それぞれの生徒さんが自分のペースで、時に試行錯誤しながら描き進める姿には、いつも励まされる思いがします。特に、初めての石膏モチーフや時間制限のあるデッサンなど、少し難しい課題に粘り強く取り組む姿勢を見ると、技術以上に大切なものが育っているのだと感じます。来週もまた、それぞれの表現がどう深まっていくか、楽しみにしています。

今週の受講生の作品

講師のひとこと

今週は、大人の方から小学生、高校生まで、それぞれの個性がしっかりと画面に表れた作品が揃いました。同じモチーフでも描き方や色の選び方に違いが出るのが絵の面白いところですが、今週はその違いが特に際立った一週間だったように思います。ひとつひとつの作品から、じっくりと向き合った時間の積み重ねが感じられました。

作品No.0452『無題』は、庭の風景をモチーフに透明水彩で描いた作品です。濃淡のつけ方によって見せたい部分へ自然と目線が誘導されるよう工夫されており、緻密に描き込まれた下描きが作品全体に良い味わいを添えています。

作品No.0453『静物画』は、立方体の石膏とリンゴ、花をモチーフにクレパスで描いた作品です。クレパスならではの質感を生かし、テーブルや壁、石膏それぞれの表情の違いが丁寧に表現されています。

作品No.0454『雨とあじさい』は、雨降りの日の寺の門に咲くアジサイをモチーフにマット水彩で描いた作品です。暗く落ち着いた画面の中に鮮やかに浮かび上がるアジサイの色が印象的で、雨の日ならではのしっとりとした空気感が伝わってきます。

作品No.0455『うさぎ』は、ウサギをモチーフにクレパスで描いた作品です。淡く優しいタッチで表現されたウサギと、はっきりとした青で塗られた背景との対比が面白く、画面全体に軽やかなリズムが生まれています。

作品No.0456『静物画』は、リンゴとキウイ、瓶をモチーフに透明水彩で描いた作品です。初めて扱う画材にもかかわらず、透明水彩ならではの澄んだ透明感を生かして描き上げることができました。

作品No.0457『鉛筆デッサン⑪』は、けん玉をモチーフに制限時間を設けて描いた鉛筆デッサンです。玉の滑らかな質感と木の柔らかな風合いが丁寧に描き分けられており、短い時間の中でしっかりと観察の成果が発揮されています。

作品No.0458『三色』は、空想上のさまざまな花をモチーフにアクリルガッシュで描いた作品です。画面いっぱいに広がる花の一輪一輪が、時間をかけて丁寧に描き込まれており、見る人の想像力をふくらませてくれます。

作品No.0459『夜の景色』は、夜と深い夜を上下二段で描き、それを見上げる人のシルエットを添えたアクリルガッシュの作品です。暗闇の中に輝く黒い太陽という独創的な発想が、作品全体に不思議な魅力を与えています。

作品No.0460『鉛筆デッサン⑫』は、犬のぬいぐるみとゴルフボール、瓶をモチーフに制限時間を設けて描いた鉛筆デッサンです。犬のぬいぐるみのやわらかな質感が丁寧に表現されており、しっかりとした立体感が画面から伝わってきます。

今週も、それぞれの生徒さんが自分なりの視点でモチーフと向き合い、素敵な作品を生み出してくれました。同じ題材でもこれほど表現の幅が広がるのだと、あらためて絵を描くことの奥深さを感じさせられます。これからも一人ひとりのペースを大切にしながら、次の作品がどんな表情を見せてくれるのか、楽しみに見守っていきたいと思います。

画材ノート(Material Note)

鉛筆デッサン基本の「き」

鉛筆デッサン基本のき|書籍画像|絵画教室ロク

今回ご紹介するのは、書籍「鉛筆デッサン基本の『き』」です。

タイトルにある「き」には、基準・規則・気持ちという3つの意味が込められています。上手く描けるかどうかよりも、まず「見方」を整えることを大切にした一冊で、紙コップや立方体といった身近なモチーフから、少しずつ石膏像まで段階を踏んで学べる構成になっています。

教室でも、生徒さんへの説明の際に実際に見せながら使うことがある本です。形の取り方や構図の解説が丁寧で、鉛筆の削り方から触れられている点は、初心者の方に向けてとても分かりやすいと感じています。

「独学で描いていて、どこかで分からなくなってしまった」という方にこそ、手に取っていただきたい一冊です。

詳しいレビューはこちらの記事でご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。


絵画教室ロクでは、名張市を中心に伊賀市・津市・宇陀市からも通いやすく、初心者から経験者まで目的に合わせて学べる環境を整えています。受験対策として基礎からしっかり学びたい方、大人の習い事として絵を楽しみたい方、子どもの情操教育として豊かな感性を育みたい方、それぞれに寄り添った指導を行っています。来週もまた、生徒のみなさんの表現力や想像力が広がる時間をお届けできればと思います。

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