玄関手すりDIY・チケット制導入・デッサン31時間完成・北星鉛筆|絵画教室ロク通信|絵画日和 vol.035(6/24〜6/28)

絵画教室ロク|教室通信「絵画日和」035|アイキャッチ画像 今週の絵画教室(Weekly Report)
今週の絵画教室(Weekly Report)

いま、ここに。

日々の出来事や季節の風景、絵に関する考えなど、さまざまなことを取り上げる講師コラムです。

絵画教室ロク|玄関の手すりの画像

玄関に手すりを設置

高齢の受講生の方が、いつも玄関の段差で苦労されている。
ガタつく踏み台と、身体を支えるための手すりがないことが原因だ。

まずは、踏み台のガタつきを直すことにした。
お金と時間をかけたくなかったので、手元にあるもので対処する。
余ったシリコンシーラントを踏み台の脚に厚く塗り付け、ラップを敷いた地面に設置。
これでぴたりとガタつきが無くなるはずであったが、乾燥前にうっかり踏み台を踏んでしまった。
片方の脚からシリコンシーラントが押し出されていた。
乾燥後、ラップを剥がして再設置してみたものの、案の定少しガタつく。
はみ出したシリコンシーラントを強引に折り曲げて何とかガタつきを減らした。
これで一旦は落ち着いたようだ。
またシリコンシーラントが余ったら、今度はきれいにやり直そうと思う。

続いて取り掛かったのは、手すりの取り付けだ。
「コロバン棒」という、片手で握れるサイズの手すりを使った。
手すりを手に持って仮の位置で上り下りをしてみながら、最適な高さを探る。
位置が決まったら、インパクトドライバーでネジを取り付けていく。
上部2か所、下部1か所をとめる仕様になっている。
まずは上部2か所を取り付けた。
その時点でしっかりと固定されていたので、最後の1か所も楽に終わるだろうと思っていたところ……
ネジがねじ切れてしまった。
これまでインパクトドライバーは様々な場所で使ってきたが、ネジがねじ切れたのは初めての経験だ。
おそらく付属のネジに問題があったのだろう。
頭の部分だけ取れてしまったため、抜くこともできない。
とはいえ、すでにしっかりと固定されていたので、念のため全体重をかけて試してみた。

絵画教室ロク|玄関の手すりの画像

……微動だにしない。
今のところはこれで良しとする。
不具合が出てきたら、外して別の場所に設置し直す予定だ。

チケット制導入

あと、「絵画日和」vol.034でも触れたが、チケット制を導入した。
お仕事やさまざまな事情で受講が安定しない方のために導入したものだ。
チケット制は4枚綴りで12,000円、有効期限は6か月としている。

1回あたり3,000円と、割高に感じられるかもしれない。
また、指導の継続性が保証しにくくなることや、制作途中の作品も含めて毎回すべてお持ち帰りいただくなど、月謝制に比べてデメリットもある。

それでも、

毎回、お仕事やご家庭の事情で月2回の受講日の調整に苦労されている方、
実質、月1回しか来られていないにもかかわらず、4,500円の月謝をお支払いいただいている方。

そうした方々の負担を少しでも減らしたい。

というのがチケット制導入の目的である。

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今週の絵画教室

梅雨の合間に、紫陽花や金魚鉢を思わせる涼やかなモチーフが教室のあちこちに並んだ一週間でした。完成を迎えた作品も多く、次の制作へと気持ちを切り替えていく生徒さんの姿が印象的な日々でした。雨の匂いとともに、絵筆を運ぶ手にもどこか落ち着きが感じられる週となりました。

① 子ども(幼稚園、小学生)
今週は風鈴やアジサイ、犬やネコ、ヤマガラといった身近なモチーフに取り組む小学生が多く見られました。風鈴の柄を花にするかスイカにするか試行錯誤を重ねたり、ヤマガラの羽色を出すために何度も絵の具を混ぜ直したりと、納得のいく色や形を探る粘り強さが随所に光りました。静物画を完成させた生徒さんも複数おり、ガラスの透明感やステンレスの質感、影の表現など、回を重ねるごとに観察力と表現の幅が着実に育っていることが感じられました。

② 中学生
アクリルマーカーを使った人物作品の着彩が進みました。発色の良さを活かしながら丁寧に塗り進め、飛び出して見えるほど鮮やかな仕上がりに近づいています。新しい画材の扱いに慣れながら、表現の幅を広げている様子が見られました。

③ 高校生
F3号キャンバスに洋ナシを大きく描くアクリルガッシュの作品に取り組みました。絵の具での陰影表現に悩みながらも、何度も塗り直しを重ねて納得のいく仕上がりを目指す粘り強さが見られました。

④ 大人
依頼作品としての缶コーラの絵に5時間連続で取り組まれた方や、約31時間をかけた鉛筆デッサンがついに完成した方など、長期にわたる集中力と丁寧な仕上げが光る一週間でした。華観音寺の紫陽花を描く風景画や、淡い色を重ねるアジサイの静物画も着々と進み、これまで積み重ねてきた技術の確かさが画面のあちこちに表れていました。瓶や椿を描いたオイルパステルの作品では、トラブルにも前向きに向き合い、次回への課題として気持ちを切り替える姿も見られました。

⑤ 受験対策クラス
中学生は石膏とリンゴを組み合わせたデッサンに取り組み、クロスハッチングで質感や陰影を丁寧に積み重ねていきました。高校生はキュウリをモチーフにした時間制限ありのデッサンに挑戦し、限られた時間の中でも質感をよく観察しながら表現する力を発揮していました。学年は違っても、基礎を固める粘り強さと、限られた条件の中で集中して取り組む姿勢が共通して見られた一週間でした。

⑥ 体験レッスン
小学生の体験レッスンでは、アクリル絵の具のウェットオンウェット技法で雪山を表現し、説明をよく理解しながら山頂に残る雪を印象的に描き上げていました。創作画にも意欲的に取り組み、定時より前に作品を完成させる集中力も見られました。中学生の体験レッスンでは、リンゴと石膏のデッサンに取り組み、影のハッチングを重ねることで立体感を増し、初めての作品とは思えない完成度に仕上がりました。

今週のハイライト
・約31時間をかけた鉛筆デッサンがついに完成、圧巻の仕上がりに
・依頼作品の缶コーラの絵を5時間連続で制作
・小学生の透明水彩静物画が完成→新作の下描きへとスムーズに移行
・体験レッスンの小学生・中学生ともに、限られた時間で見ごたえのある作品に
・紫陽花をモチーフにした作品が複数進行、季節感あふれる一週間に

講師より
今週は完成を迎えた作品が多く、教室全体に達成感が漂う一週間でした。うまくいかないことも含めて、それぞれが自分なりのペースで次の一歩を見つけている様子が伝わってきました。紫陽花の季節らしく、淡い色の重なりや観察の丁寧さが多くの作品に表れていたのも印象的です。これからも一人ひとりの「描きたい」気持ちに寄り添いながら、教室を続けてまいります。

今週の受講生の作品

講師のひとこと

今週も、それぞれの生徒さんが時間をかけて向き合った作品が、たくさん仕上がりました。じっくり描き込まれたデッサンから、季節を感じる水彩画まで、一枚一枚から制作にかけた時間の重みが伝わってくる一週間でした。

作品No.0430「缶コーラ」では、缶コーラをモチーフにマット水彩で静物画を描いていただきました。デッサンで培ってきた手順を踏まえてしっかりと形を取り、着彩へと進めていく過程が見事です。とりわけ缶上部の表現は質感がよく表れていて、金属の硬さと丸みが両方伝わってきます。

作品No.0432「陽だまりの中のバイク」は、林の中に停められたバイクをマット水彩で描いた作品です。木漏れ日の表現がとても素敵で、この光景のどこに心を惹かれたのかが画面からまっすぐ伝わってきます。

作品No.0433「間人の海」は、海の表現や岸壁の質感がとてもリアルに描かれた一枚です。遠目で見ると写真と見間違うほどの描写力で、もとは旅先での一枚の写真だったそうですが、絵にすることでまた違った物語や空気感が生まれています。

作品No.0434「鉛筆デッサン③」は、マスカットと刷毛、グラスとレモンをモチーフにした鉛筆デッサンです。モチーフごとに質感表現の方法を丁寧に使い分け、トータル31時間をかけて完成させました。どのモチーフもとてもリアルに仕上がっていて、積み重ねてきた時間の確かさを感じる作品です。

作品No.0438「鉛筆デッサン⑩」は、キュウリをモチーフに制限時間を設けて描いた鉛筆デッサンです。実際に本物の曲がったキュウリを見ながら描いた、初めての植物モチーフでしたが、キュウリ特有の質感をしっかりと描き出すことができていました。

作品No.0431「パグ」は、オイルパステルで描いたパグの作品です。毛並みをエンボスペンで凹ませて表現する技法を使い、線と線の間まで細かく凹ませることで、ふわふわとした体毛のリアルな質感を生み出しています。

作品No.0435「静物画」は、ヒマワリとレモン、カットオレンジ、チェック柄のテーブルクロスをモチーフにした透明水彩の静物画です。透明水彩ならではの透明感を活かした描写が美しく、見ているだけで爽やかな気持ちになる仕上がりです。

作品No.0436「静物画」は、リンゴとミカン、ステンレスジョッキをモチーフにしたマット水彩の静物画です。ジョッキに映り込むリンゴとミカン、モチーフの陰やハイライトの表現が、構図の面白さとあいまって見ごたえのある作品になっています。

作品No.0437「静物画」は、リンゴとバナナ、柿をモチーフにしたマット水彩の静物画です。初めての静物画とのことですが、陰影やハイライト、質感表現までよく理解しながら描くことができていました。

作品No.0439「鉛筆デッサン①」は、リンゴと立方体の石膏をモチーフにした鉛筆デッサンです。リンゴと石膏、それぞれの質感が丁寧に表現されているほか、影法師の重なりもよく観察されていて、立体感のある仕上がりとなっています。

これだけ多くの作品が、同じ週の中で一つひとつ違った表情を見せてくれることが、この教室の何よりの魅力だと感じています。うまくいったところも、悩みながら進めたところも、すべてがこれからの作品につながっていく大切な経験です。これからもそれぞれのペースで、楽しみながら描き続けていただければと思います。

画材ノート(Material Note)

北星鉛筆という選択肢

北星鉛筆の画像|絵画教室ロク

デッサン用の鉛筆と聞くと、ハイユニやステッドラーといった名前を思い浮かべる方も多いかもしれません。今回は少し視点を変えて、国産の北星鉛筆をご紹介します。

北星鉛筆は1943年創業、東京・葛飾区四つ木にある老舗の鉛筆メーカーです。デッサン用のアートセット No.9900は、4Hから6Bまでの12本セットで、国産のインセンスシダー材を使ったナチュラルな木目の仕上がりが特徴です。描き心地は硬すぎず柔らかすぎず、扱いやすいバランスの良さが魅力です。

何より嬉しいのが、価格の手頃さです。他の高級ブランドと比べて手に取りやすい価格帯でありながら、品質には定評があり、初めての一本としても安心して選んでいただけます。

「デッサンに挑戦してみたいけれど、まずは気軽に始めたい」という方や、「趣味として無理なく続けたい」という方には、北星鉛筆はぴったりの選択肢のひとつです。本格志向の方はハイユニやステッドラーへ進む道もありますが、まずは北星鉛筆から始めて、描く楽しさそのものを味わってみるのも良いのではないでしょうか。


絵画教室ロクでは、名張市を中心に伊賀市・津市・宇陀市からも通いやすく、初心者から経験者まで目的に合わせて学べる環境を整えています。受験対策として基礎からしっかり学びたい方、大人の習い事として絵を楽しみたい方、子どもの情操教育として豊かな感性を育みたい方、それぞれに寄り添った指導を行っています。来週もまた、生徒のみなさんの表現力や想像力が広がる時間をお届けできればと思います。

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