「デッサンって難しい…」を卒業できる一冊
『新版 基礎から身につく はじめてのデッサン』
三重県名張市・絵画教室ロクの講師が、実際の指導でも活用してきた鉛筆デッサン入門書を、初心者目線でじっくりレビューします。
この記事の内容
「デッサンを始めてみたいけれど、何から手をつければいいのかわからない」「独学で描き始めたけれど、思うように立体感が出ない」——絵画教室ロクには、そんな声がよく届きます。
もし今、こんなふうに感じているなら、この記事がきっと役に立ちます。
- 鉛筆すら握ったことがなく、道具選びから不安
- りんごや箱を描いてみたけれど、なんだか平べったく見える
- 独学で描いているうちに、どこが違うのかわからなくなってきた
- 美術系の学校を目指していて、基礎から底上げしたい
今回ご紹介する『新版 基礎から身につく はじめてのデッサン』(著:梁取文吾)は、そうした「最初の一歩」でつまずきやすいポイントを、順序立てて丁寧に解説してくれる入門書です。絵画教室ロクでも、形のとり方や質感表現を説明する際に本書を使用することが多く、長年にわたり信頼している一冊です。
デッサン初心者にこの本がおすすめな理由
特別な才能や経験は一切必要ありません。むしろ「鉛筆の削り方がわからない」「消しゴムの使い方から知りたい」というくらいの、ゼロからのスタートにこそ向いている一冊です。
デッサン初心者がつまずきやすい3つの壁と、この本での越え方
独学でデッサンを始めた方から、絵画教室ロクにもよく似た相談が届きます。ここでは、つまずきやすい3つのポイントと、本書がどう手助けしてくれるかを整理してみます。
形が思ったように取れない
立方体や円柱を描いても、なんとなく歪んで見えてしまう——これは多くの初心者が最初に感じる壁です。本書は基本の立体(立方体・円柱・球体)の見え方を、視点を変えながら図解しているため、「なぜ歪むのか」が感覚ではなく理屈で理解できます。
質感の描き分けができず、絵がのっぺりする
木・布・金属・ガラスなど、素材ごとに鉛筆の使い方を変える必要があります。本書は質感の描き分けに1章分のページを割いており、独学でも「なぜ立体感が出ないのか」の答えを見つけやすい構成です。
何から練習すればいいのか分からず、独学で迷子になる
手順が定まらないまま描き続けると、上達を実感しにくくなります。本書は「基本の形→静物→人物・動植物→石膏デッサン」という順序が明確なので、次に何を練習すればいいかで迷いにくくなっています。
書籍の基本情報と目次
新版 基礎から身につく はじめてのデッサン
| 形式 | 単行本(Kindle版あり) |
| 特徴 | ロングセラーの入門書がページ増でリニューアル |
| 対象 | 趣味で始める方から美大受験生まで |
| 内容 | 形のとり方〜質感表現までを1冊で網羅 |
目次(概要)
- デッサンを始める前に(道具・姿勢・基本用語)
- デッサンの基本(立方体・円柱・球体、光と影、質感の描き分け)
- 静物の描き方(単体〜複数モチーフの構図)
- 人物の描き方(上半身・全身・手や足の描写)
- 植物・動物の描き方
- 石膏デッサン
特に評価が高いのは、立方体・円柱・球体という「基本の形」から入り、紅茶缶やりんごといった身近な静物、そして人物・動植物・石膏像へと、無理なくステップアップしていく構成です。木・布・土・金属・ガラスといった質感の描き分けまで丁寧に扱われているため、「なんとなく描けたけれど、質感がのっぺりする」という初心者にありがちな壁も越えやすくなっています。
この本の進め方ガイド|独学でも迷わないコツ
せっかく買っても「どこから読めばいいか分からず、結局最後まで開かなかった」となってしまうと残念です。無理なく続けるための進め方を、簡単な3ステップにまとめました。
道具と基本用語だけ先に読む
最初から全部を理解しようとせず、1章の道具・姿勢・基本用語だけ確認して、すぐに鉛筆を持ってみましょう。
立方体・円柱・球体を、飽きるくらい描く
ここが本書の一番の土台部分です。上手に描けなくても構いません。何度も繰り返すこと自体が、質感表現や人物デッサンの土台になります。
興味のある章から進んでOK
基本の形に慣れてきたら、静物・人物・動植物・石膏デッサンは、必ずしも順番通りでなくても大丈夫です。「描いてみたい」と思えるモチーフから進めるほうが、楽しく続けられます。
大切なのは、上手に描けたかどうかより、納得できる形で描き進められたかどうかです。焦らず、自分のペースで取り組んでみてください。
実際に読んだ方の声|デッサン初心者のリアルな感想
Amazonに寄せられたレビューを見ても、初心者からの信頼が厚いことがうかがえます(星5つ中4点台前半・高評価)。いくつかの声を要約してご紹介します。
基本の立体から質感表現まで写真付きで解説されており、絵の経験がまったくない状態からでも取り組みやすかった、という声が多く見られます。
美術系の高校や大学を目指すお子さんのために購入し、基礎固めの教材として役立ったという感想も複数寄せられています。
一方で、「完成した作例は豊富だが、モチーフそのものの写真も欲しかった」「もう一段階、細部の描き方まで踏み込んでほしい」といった、より深く学びたい方ならではの意見も見られました。
※レビューはAmazonカスタマーレビューを要約・言い換えて紹介しています。評価や感想には個人差があります。
絵画教室ロク・講師より(美術指導歴 約20年)
受講生さんに形のとり方を説明するとき、この本のページを一緒に開くことがよくあります。立方体や円柱の見え方、光と影のつき方が図解でとても分かりやすく、「言葉で説明しにくい部分」を補ってくれる、頼れる一冊です。
絵画教室ロクでは、講師の好みで作品を誘導するのではなく、受講生自身の表現を大切にしたいと考えています。この本も「正解の描き方を押しつける」ものではなく、基本の考え方を示しながら、最終的にはその人らしい表現に近づけるための道具として使うのがちょうどよいと感じています。上手さよりも「納得できたかどうか」を大切にしたい教室の方針とも、相性がよい一冊です。
旧版と新版、何が違う?
絵画教室ロクに置いてあるのは、上の写真の旧版です。現在Amazonなどで購入できるのは、内容がリニューアルされた新版で、既刊よりも16ページ増え、作品例や作画のコツがさらに充実しています。基本の考え方や目次構成は共通していますので、これから購入される方は、より内容が充実した新版を選んでいただくのがおすすめです。
『新版 基礎から身につく はじめてのデッサン』はこちら
まずは基本の形の描き方から。手元に置いて何度も読み返せる、頼れる一冊です。
本書で紹介されている画材もあわせてチェック
本書の中でも使われている、デッサンの基本アイテムをまとめました。教室でも実際に使用しているものばかりなので、これから道具を揃える方はぜひ参考にしてください。
三菱鉛筆 ハイユニ アートセット 22本入
濃さの異なる鉛筆が一式揃うセット。質感の描き分けを学ぶ最初の一本に。
ステッドラー マルス ルモグラフ 12硬度セット
6B〜4Hまで揃う定番セット。硬さによる線の違いを実感しやすい一本です。
ホルベイン 練りゴム No.1
ハイライトの表現や描き直しに欠かせない、デッサン用の必需品です。
マルマン スケッチブック オリーブシリーズ F6 厚口画用紙
鉛筆の乗りがよい厚口タイプ。最初の一冊としても扱いやすいサイズです。
ホルベイン スプレーフィキサチフ(定着液)
完成した鉛筆デッサンの粉こすれを防ぐ定着液。仕上げの一手間に。
オルファ リミテッドFA 小型カッター
鉛筆を芯先まで美しく削るための、小回りの利くカッターです。
LIKENNY 鉛筆延長ホルダー(6本セット)
短くなった鉛筆も最後まで使い切れる延長ホルダー。お子さんにも扱いやすいアイテムです。
トンボ鉛筆 MONO 消しゴム
小学生から扱いやすいスタンダードサイズ。お子さんの初めての一つにも。
ホルベイン デッサンスケール B
モチーフとの比率やアタリを測るための、デッサン専用スケールです。
本を読んだあとは、実際に描いてみませんか?
本を読んで「わかった」ことと、実際に手を動かして「描けた」と感じることの間には、意外と距離があります。絵画教室ロクでは、少人数・個別指導で一人ひとりのペースに合わせてデッサンをサポートしています。
| 体験内容 | アクリル体験+デッサンまたは水彩からお選びいただけます |
|---|---|
| 料金 | 通常2,000円 |
| 持ち物 | 体験レッスンは手ぶらでOK(画材はすべて教室でご用意します) |
| 対象 | 年中さんから大人の方まで、初心者歓迎 |
三重県名張市・赤目口駅から徒歩約4分/初心者歓迎の少人数制教室です
奈良県榛原〜三重県津周辺からもご参加いただいています
デッサン初心者のよくある質問
まったくの初心者でもこの本は理解できますか?
はい、鉛筆の削り方や姿勢といった基本から解説されているため、絵を描いた経験がない方にも取り組みやすい内容です。
本だけで独学は可能ですか?
基本の考え方や描き進め方を学ぶには十分な内容です。一方で、立体感の出方や線の強弱など、実際に見てもらいながら気づける部分もあるため、行き詰まりを感じたときは教室での体験レッスンもおすすめです。
受験対策としても使えますか?
基礎の底上げに向いている一冊です。絵画教室ロクでは、本書で基礎を固めたうえで、専門的な受験対策講習と組み合わせて学ぶことをおすすめしています。
どの画材から揃えればいいですか?
まずは鉛筆(濃さ違い数本)・練りゴム・スケッチブックの3点があれば始められます。慣れてきたら定着液や延長ホルダーなどを買い足していくと安心です。
子どもでも体験レッスンに通えますか?
年中さんくらいから対応しています。本書は文字も多いため小さなお子さんには少し難しい部分もありますが、教室では年齢に合わせて無理のないペースでサポートしています。
体験レッスンに持ち物は必要ですか?
不要です。画材はすべて教室でご用意しますので、手ぶらでお越しいただけます。
まとめ
- 『新版 基礎から身につく はじめてのデッサン』は、立方体・円柱・球体という基本の形から、静物・人物・動植物・石膏デッサンまで無理なく学べる一冊
- 質感の描き分けまで丁寧に扱われており、「なんとなく描けるけれど、のっぺりする」という初心者の壁を越えやすい
- 絵画教室ロクでも指導の際に使用している、信頼度の高い入門書
- 本で学んだあとは、体験レッスンで実際に手を動かしてみるのもおすすめ







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