クレパスで「うまく描こう」をやめたら、
絵が楽しくなった
米津祐介 著『やさしいクレパス画:身近なものを描いてみよう!』徹底レビュー
「絵が苦手」な人ほど、クレパスから始めてほしい理由
▲ 米津祐介著『やさしいクレパス画』
「絵を描きたいけど、どこから始めればいいかわからない」「うまく描けないから恥ずかしい」——そう感じているあなたに、まずひとつ聞かせてください。
クレパスを手に持って、好きな色で紙の上をぐりぐりと動かしたとき、どんな気持ちになりますか? 正確に描かなきゃ、という気持ちより先に、「あ、楽しい」と感じませんか?
「”上手い”よりも”なんか良い”を目指す」
— 本書 Chap.1「クレパスを楽しむ6か条」よりクレパス(オイルパステル)は、鉛筆やペンと違って色が豊かで混ぜやすく、失敗しても重ね塗りで修正できる「やさしい画材」です。子どものころに使ったことがある方も多いはず。でも実は、大人が使っても深みのある表現ができる奥の深い画材でもあります。
今回ご紹介する米津祐介著『やさしいクレパス画:身近なものを描いてみよう!』は、そんなクレパスの魅力を最大限に引き出してくれる一冊。絵画教室ロクでも、クレパスやオイルパステルに初めて挑戦する受講生の方に実際に活用していただいています。
本書の基本情報
- 書名
- やさしいクレパス画:身近なものを描いてみよう!
- 著者
- 米津 祐介
- 対象読者
- 子ども〜大人、クレパス・オイルパステル初心者
- Amazon評価
- ★★★★☆ 4.4 / 5.0(28件のレビュー)
- 主な内容
- クレパスの基本テクニックから5つの表現技法まで、かわいいモチーフで丁寧に解説。著者作品70点収録。
▲ 表紙デザインのアップ
本書の構成・内容を詳しく解説
本書は大きく「準備」「基本」「応用」「作品集」の流れで構成されています。クレパスをまったく使ったことがない方でも、最初のページから順番に読むだけで自然に描けるようになる設計になっています。
著者の作品に共通するのは、「形の正確さにとらわれない、伸び伸びとした筆致」です。一見すると子どもが描いたような作品に見えて、実はプロとしての計算された色使いと構成がある。初心者が見ても「なんかいいな」と感じ、「自分でもできそう」と思える絶妙なバランスが、この本の最大の魅力です。
クレパスならではの5つの表現テクニック
クレパス・オイルパステルは、「ぐりぐり塗る」だけではありません。本書で紹介されている5つのテクニックを使えば、表現の幅がぐんと広がります。
どのテクニックも「基本テクニック→実例で練習」という流れで学べるため、読みながらすぐに試せるのが大きな特長です。クレパス(オイルパステル)は、これらのテクニックを使えば使うほど、他の画材では出せない独特の温かみと深みのある作品に仕上がります。
実際に使った方のレビュー・口コミ
Amazonに寄せられた読者レビューから、代表的なものをご紹介します。
「上手く描かなくていい」「はみ出していい」という著者のおおらかな言葉のおかげで、肩の力が抜けて楽しく絵が描けるようになりました。絵に苦手意識がある方や、つい力んでしまう方にこそ試してほしい一冊です。
小学4年生の孫にこの本とクレパスと画帳をプレゼントしたところ、大喜びで毎日描いているそうです。子どもにも大人にも、クレパス画の教本として最高だと思います。
クレパスをこれから始める人には、色々なテクニックも紹介されていてすごく参考になると思います。
絵が可愛くて、早速クレパスを買ってきました。見ていて飽きない作品ばかりで、描いてみようという気持ちになれます。
オイルパステルの本格的なテクニック(ストロークの方向や筆圧など)を学ぼうと購入しましたが、どちらかというとお子さんや趣味・イベント用途向けの内容でした。専門技法を深く学ぶには、他の書籍と組み合わせるとよいかもしれません。
レビューを見ると「初心者・子ども・プレゼントに最高」という声が圧倒的多数です。一方で、すでにオイルパステルの経験がある方には内容がやや入門的に感じる場合もあるようです。これは本書が「やさしく楽しく始めてもらう」ことを最優先にしているためで、この方針自体はむしろ本書の強みといえます。
メリット・デメリットを正直にお伝えします
- 初心者でも即実践できるわかりやすさ
- 「うまく描かなくていい」という精神的な解放感
- モチーフが可愛く、描きたいと思わせる
- 5つのテクニックが体系的に学べる
- 著者作品70点が創作意欲をかき立てる
- 子どもから大人まで幅広く楽しめる
- 必要な道具が最小限でコストがかからない
- 本格的なストロークや筆圧の詳細解説は少なめ
- オイルパステルの上級技法を求める方には物足りないかも
- 「やさしい」設計のため深みを求める方には入門書止まり
絵画教室ロクからの補足:「気になる点」として挙げた部分は、実は初心者にとっての「ちょうどいい入門書」である証拠でもあります。最初から技術的なことばかり詰め込まれると、かえって絵が嫌いになってしまう方もいます。まずこの一冊で「描くことが楽しい!」と感じてから次のステップへ進む——というのが、絵を長く続けるうえで理想的な流れだと感じています。
この本が特に向いている方
- クレパス・オイルパステルを初めて使ってみたい方
- 「絵が苦手」「うまく描けない」と思い込んでいる方
- 子どもと一緒に絵を楽しみたい親御さん
- 小学生・中学生のお子さんへのプレゼントを探している方
- 趣味で絵を始めたいけど何から手をつけていいかわからない大人の方
- 絵の教室に通う前に家で少し練習しておきたい方
- かわいいイラストを気軽に描けるようになりたい方
- 「正確に描かなきゃ」という意識から解放されたい方
絵画教室ロクが、この本を活用している理由
絵画教室ロクでは、クレパスやオイルパステルに初めて挑戦する受講生の方に、この本書を実際に活用しています。
絵画教室ロクが大切にしていること——「上手さより、納得・満足」「講師の好みで作品を誘導しない」「受講生自身の表現を最優先に」——は、この本書の哲学とぴったりと重なります。
著者が繰り返し伝えてくれる「上手く描かなくていい」「はみ出していい」「最後まで諦めないで」というメッセージは、絵を始めたばかりの方が一番最初につまずく「うまくできない自分への不満」を優しく解きほぐしてくれます。
失敗したかなと思ってもそこが味になることがあるので、諦めないで最後まで書いてみて
— 本書より(読者レビュー「のすけ」さんが引用)クレパスは画材の中でも特に「失敗が少ない」画材です。重ね塗りができる、色が混ざる、はみ出しても味になる——この特性と「上手く描かなくていい」という本書の哲学が合わさることで、初めて絵に触れる方でも安心して楽しめます。
絵画教室ロクでは体験レッスンでもクレパス(アクリル・ウェットオンウェット)をご用意しています。「まずは本で試してみたい」という方も、「教室で直接指導を受けたい」という方も、どちらもお気軽にどうぞ。
- 所在地
- 三重県名張市(赤目口駅から徒歩約4分)
- 対象
- 幼児(年中〜)・小中高生・大人(初心者〜経験者)
- 体験料
- 2,000円(体験レッスン)
- 特徴
- 少人数制・個別指導 / 美術教師歴約20年
- 持ち物
- 不要(すべて教室で用意します)
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クレパスを手に取って、今日から「なんか良い」絵を描き始めよう。
本書で紹介されているクレパス







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