積み重ねた一瞬一瞬 〜年末の静かな制作時間〜|観察から生まれる表現|絵画教室ロク通信|絵画日和 vol.010(12/16〜12/20)

絵画教室ロク|投稿記事|絵画日和010アイキャッチ画像 今週の絵画教室(Weekly Report)
今週の絵画教室(Weekly Report)

いま、ここに。

日々の出来事や季節の風景、絵に関する考えなど、さまざまなことを取り上げる講師コラムです。

積み重ねた一瞬一瞬

今年も一年、たくさんの作品と向き合う時間をご一緒できました。
色を重ねる音、鉛筆の走る気配、ふと息をのむような集中の瞬間。
その一つひとつが、教室の空気をそっと豊かにしてくれました。

思うようにいかず悩んだ日も、
表現の手応えをつかんだ日も、
そのどれもが輝きをもっていて、
作品づくりを通じて、それぞれの生活に彩りを添えていたように思います。

絵画教室ロク|教室の様子|2025年12月6日

子どもたちののびやかさ、大人の方々の丁寧な眼差し。
そのまっすぐな姿勢に触れるたび、私自身も学び、励まされました。

そして改めて感じるのは、
絵を描くという行為は、とても静かで、とても豊かな時間だということです。
目の前の色や形だけにそっと意識が寄るとき、
余計なことがすっと遠のいていきます。
その瞬間こそが、“いま”そのものなのだと感じます。

その時間をともに重ねられたことに、心から感謝しています。

絵画教室ロク|教室の様子の画像|2025年11月27日

新しい年も、またそれぞれのペースで、
この「いま」に触れるひとときを一緒につくっていけたら嬉しいです。

なお、今年の営業は12月20日までとなります。
年明けは、1月6日(火)より開講いたします。

どうぞ良いお年をお迎えください。

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今週の絵画教室

年末の気配が少しずつ濃くなり、教室にも落ち着いた空気が流れる一週間でした。
寒さの中でも、それぞれがモチーフと向き合い、静かに集中する時間が積み重なっていきました。

教室の様子

朝や昼のクラスでは、大人の受講生を中心に、鉛筆デッサンや透明水彩、ペン画など、じっくり観察を重ねる制作が続きました。果物やガラス、布といった身近なモチーフを通して、形や質感、光の捉え方を一つずつ確認しながら進めています。

ペン画や水彩では、線だけでも成立する画面づくりや、淡い色を重ねることで生まれる透明感など、それぞれの表現の方向性が少しずつ明確になってきました。仕上げの工程に入る作品も多く、完成に向けた調整の時間が印象的でした。

夕方からは小学生や中学生のクラス。静物画や創作画、体験レッスンなど、年齢に応じた内容で制作が行われました。よく見て描く姿勢や、色を混ぜながら試す様子から、楽しさと集中の両方が感じられます。

夜のクラスでは、高校生や大人の受講生が、模写や鉛筆デッサンに取り組みました。比率や位置関係を何度も確認しながら、時間をかけて形を整えていく、落ち着いた制作の時間が続いています。

今週のハイライト

  • ガラスやステンレスなど、透明感・反射表現への挑戦
  • ハッチングによる質感表現の深まり
  • ペン画・水彩での線と色の関係性の理解
  • 子どもたちの創作画に見られる自由な発想
  • 模写・デッサンでの**「よく見る力」の積み重ね**

講師より

今週は、一人ひとりが「観察」と「試行錯誤」を丁寧に重ねていたことが印象的でした。
思い通りにいかない場面も含めて、その過程そのものが確かな力になっています。
年末の静かな時間の中で育ったこの感覚を、次の制作にもつなげていきましょう。
新年も、それぞれの表現に出会えるのを楽しみにしています。

今週の受講生の作品

講師のひとこと

今週も、受講生それぞれの感じ方や視点が作品に素直に表れた一週間でした。モチーフと丁寧に向き合う姿勢が伝わってきて、完成した作品からは、描く時間そのものを大切にしている様子が感じられます。

作品No.0254「長瀬の木」/大人/透明水彩
柔らかな光の中に立つ木の佇まいが印象的で、葉や枝の透明感がとても美しく表現されています。色の重なりも自然で、水彩ならではのやさしい空気感が画面全体に広がっています。

作品No.0255「ポートピア」/大人/マット水彩
観覧車の構造を丁寧に捉え、鉄筋一本一本までしっかり描かれている点が見事です。陰影表現も的確で、静止画でありながら動きを感じさせる、説得力のある作品に仕上がっています。

作品No.0256「天橋立」/大人/マット水彩
澄んだ空の青さと、ケーブルカーの描写が目を引く一枚です。風景の中に人工物を自然に馴染ませ、全体として爽やかで心地よい印象を与えてくれます。

作品No.0257「生命(いのち)」/大人/マット水彩
大地に根を張る大木の力強さがしっかり伝わり、降り注ぐ光から生命の息づかいが感じられる作品です。テーマが明確で、見る人の心に残る表現になっています。

作品No.0258「鉛筆デッサン①」/中学生/鉛筆
立方体と円柱という基本モチーフを、落ち着いて丁寧に描写できています。形の正確さだけでなく、陰影や質感にも意識が向いており、初めてとは思えない完成度です。

作品No.0259「ウサギの逆襲」/小学生/透明水彩
ウサギとイルカのやり取りが楽しく描かれた、物語性のある作品です。ミニペンで描いた線を活かしながら、薄く重ねた透明水彩によって、グラスや画面全体に透明感と温かみが生まれています。赤と青の色の対比も効果的で、見ている側の想像力を引き出してくれます。

今週の作品全体を通して、観察する力や、感じたことを自分なりに表そうとする姿勢がしっかり育ってきていることを感じました。これからも、うまく描こうとするよりも、「よく見ること」「感じること」を大切にしながら、少しずつ表現を深めていってもらえたらと思います。次の一枚で、また新しい一面に出会えるのを楽しみにしています。


受講生の作品は、絵画教室ロク ギャラリーページに掲載しています。
教室で生まれたさまざまな表現を、ぜひご覧ください。
▶︎ ギャラリーページはこちら

画材ノート(Material Note)

リアルな色鉛筆画を学びたい方へ

今週の画材紹介では、
リアルな色鉛筆画に挑戦したい方にぜひおすすめしたい一冊をご紹介します。

身近なものから始める リアル色鉛筆レッスン』(三上詩絵)

色鉛筆の持ち方や塗り方といった基礎から、
重ね塗り・混色・エンボス・電動消しゴムの使い方まで、
リアル表現に必要な工程が写真つきで丁寧に解説されています。

特に印象的なのは、
「どのメーカーの、何番の色を使っているか」まで明記されている点。
初心者の方でも、迷わず制作を進められる構成です。

また、
・紙や色鉛筆など画材選び
・写真の撮り方や転写方法
まで網羅されており、
色鉛筆画を“最初から正しい方法で始めたい方”にとって非常に心強い一冊だと感じました。


▶ 書籍レビュー・使用画材を詳しく紹介した記事はこちら


色鉛筆は、画材選びひとつで描き心地や仕上がりが大きく変わります。
「なかなかリアルに見えない」「重ねても濁ってしまう」と感じている方は、
一度“道具と工程”を見直してみるのもおすすめです。


絵画教室ロクでは、名張市を中心に伊賀市・津市・宇陀市からも通いやすく、初心者から経験者まで目的に合わせて学べる環境を整えています。受験対策として基礎からしっかり学びたい方、大人の習い事として絵を楽しみたい方、子どもの情操教育として豊かな感性を育みたい方、それぞれに寄り添った指導を行っています。来週もまた、生徒のみなさんの表現力や想像力が広がる時間をお届けできればと思います。

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