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いま、ここに。
日々の出来事や季節の風景、絵に関する考えなど、さまざまなことを取り上げる講師コラムです。
「やってみる」ということ

クレパス12色を使ってリンゴを描いてみました。
クレパスとはどんなものなのか、どんなことができるのかを色々やってみました。
下描きをはみ出しても気にしない。 予期せぬ色が混ざっても気にしない。 その効果を淡々と見ていく。
その工程で様々なクレパスの可能性を感じることができました。
あらゆることを試して、その効果を確認する
私個人的な考え方としては、どんな画材でも一度あらゆることを試して、その効果を確認することが大切だと思っています。
テキストを見て、その通りに描くのではなく、分かりやすく言えば「めちゃくちゃ」やってみる。
こうしたらどうなるのか。 ああしたらこうなるんじゃないだろうかと、 仮説や推測を立ててやってみる。
デッサンや静物画での色の濃さもそうです。一度、振り切って濃くしてみたり、一度、振り切って薄くしてみたり。そういったことをすることにより、「程よさ」が見えてくる。
でも、ただ「めちゃくちゃ」するだけでは意味がない
ただ闇雲にめちゃくちゃしていても、あまり意味がありません。
そこで大切になってくるのが、観察力です。
きちんと、やった結果をよく観察する。 こうしたらこうなったというデータを自身に集積させていく。
小学生で絵が上手な子の様子を見ていると、よくわかります。誰に教わることもなく、色んな技法を試し、対象物ももちろんよく見ているけれど、何よりもその結果をよく観察している。
対象物も画用紙に描かれた筆跡も、どちらもよく観察しているのです。
やってみた結果に、良し悪しをつけない
そして、もう一つ大事なこと。
やってみた結果に良し悪しをつけないということです。
こういう効果が出たという結果に、「良い」「悪い」をつけない。
例えば、透明水彩の滲みの輪郭がギザギザと出る現象。滑らかな「にじみ」効果を期待していたのであれば、それは目的から外れてしまいます。でも、「バックラン」という一つの技法でもあるのです。
どんな効果も、きっとどこかで使いどころが出てきます。
とにかく、色々「やってみる」。 淡々と「やってみる」。
上手、下手の尺度を持たずに、 他者と比較したり模倣したりせずに、
「やってみる」ことが大切だと思います。
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今週の絵画教室
五月らしい光が差し込む一週間でした。画材も題材も多彩で、子どもから大人まで、それぞれのペースで制作が深まった6日間です。完成を迎えた作品も多く、あちこちで「仕上がる瞬間」の静かな達成感がありました。
子ども(幼稚園・小学生)
今週は小学生を中心に、クレパス・マット水彩・透明水彩・アクリルガッシュ・オイルパステルと、実に多彩な画材で制作が進みました。カブトムシ、桜の盆栽、ウサギ、富士山、なばなの里の風景、静物画……題材もそれぞれ。モチーフをじっくり観察しながら下描きを丁寧に行う姿や、技法を自分なりに工夫する様子が印象的でした。エンボスペンで毛並みを刻んでオイルパステルで仕上げたウサギ、筆と指を組み合わせた独自スタイルで描いた風景画など、それぞれの個性が画面に滲み出た一週間でした。また、2時間で3作品を黙々と描き上げた小学生の集中力には、こちらも胸を打たれるものがありました。
中学生
アクリル絵の具を中心に、それぞれが独自のスタイルを深めています。絵の具を直接画用紙に置き、手や刷毛で伸ばしながらそこに生まれる形やテクスチャーからイメージを育てていくスタイルでは、「冬」「クラゲ」「海洋」と次々に作品が完成し、新たに鳳凰の制作も始まりました。人物画では、目と口を描き込んだ瞬間に画面が一気に息を吹き返す場面があり、パーツひとつが絵の印象をこれほど変えるのかと、制作の醍醐味を改めて感じました。和風の女性からモノトーンの現代的な女の子へと、作品ごとに表現の幅を広げていく姿勢も印象的でした。
高校生
ペットボトルのコーラとグラスのデッサンでは、ガラスの透明感を表現するためにガラス越しに透けるテーブルクロスの形や質感を丁寧に描き込み、透明な物体を画面に存在させることの難しさと面白さに向き合いました。写真をもとにした風景画ではグリッド法を用いて正確に形を取り進め、日陰部分など構造の読み取りにくい箇所でも粘り強く考える場面がありました。観察と思考を繰り返しながら、着実に力がついています。
大人
完成、新スタート、試行錯誤と、それぞれ異なるフェーズにあった一週間でした。長く向き合ってきた似顔絵鉛筆デッサンがいよいよ完成。透明水彩のスニーカーとスケッチブックでは、観察・混色・確認の繰り返しを丁寧に重ねています。ステンレスケトルの鏡面表現では、見るべきポイントをお伝えするとみるみる質感に近づいていく場面があり、アドバイスがすっとはまる瞬間の手応えを感じました。画材を透明水彩に切り替えての新スタートとなった方は、これまでのデッサン経験が早くも形の確かさに現れていて、着彩への展開がとても楽しみです。
受験対策クラス
紙袋をモチーフに時間制限を設けて鉛筆デッサンに挑戦しました。形の取り方や質感表現など改善点はありつつも、全体として着実な上達が見てとれる仕上がりでした。回を重ねるごとに描写の確かさが増していることが、作品を通じてはっきりと伝わってきます。
体験レッスン
今週は体験レッスンがありませんでした。体験レッスンは随時受け付けています。デッサンと水彩、どちらかをお選びいただけます。初めての方もどうぞお気軽にご連絡ください。
✏ 今週のハイライト
- 長期間向き合ってきた鉛筆似顔絵デッサンが完成。表情から生まれる自然な陰影を捉えた仕上がり
- 2時間で3作品を描き上げた小学生の集中力。黙々と手を動かし続ける姿が印象的でした
- 人物画で目と口を描き込んだ瞬間、画面が一気に生き生きとし始めた場面
- ステンレスケトルの鏡面表現で、ポイントをつかんだ途端に手が動き出した大人クラスの場面
- 「冬」「クラゲ」「海洋」と次々に完成した中学生のアクリル作品群。絵の具のエネルギーがそのまま作品の力になっています
講師より
今週は完成の瞬間が何度もあって、それぞれに静かな達成感のある一週間でした。長く向き合ってきた作品が形になるとき、制作途中の試行錯誤がすべてその一枚に宿っているような感覚があります。うまくいかない場面も含めて、そのプロセス全体が絵を育てているのだと、改めて感じています。来週もそれぞれのペースで、じっくりと向き合っていきましょう。
今週の受講生の作品
今週は全部で14点の作品が完成しました。画材も題材も実にさまざまで、一人ひとりが自分なりの表現にしっかりと向き合った一週間でした。
まず子どもたちの作品から。
「鳥居」(マット水彩)は、教室の向かいにある神社の鳥居を見上げるアングルで捉えた作品です。その構図が画面に自然な迫力をもたらしていて、リフトアウトで描き出した雲の表現など、さまざまな技法に果敢にチャレンジした跡が伝わってきます。
「なばなの里」(透明水彩)は、林のぼんやりとした空気感の中にライトアップの光と夜の暗さを上手に捉えた作品です。はっきり描かないことで、かえって雰囲気がしっかりと伝わってくる。透明水彩ならではの表現が生きています。
「静物画」(クレパス)は、リンゴ・カットオレンジ・カットレモン・瓶・ステンレスケトルという盛りだくさんのモチーフを、クレパスでしっかりと塗り込んで仕上げた一枚です。その塗り込みの密度が作品全体に存在感と深みを生んでいます。
「さくら」(アクリルガッシュ)は、桜の盆栽をモチーフにした静物画です。全体に広がる桜の花の美しさはもちろん、盆栽ならではの幹の曲がりや鉢・台座の質感まで丁寧に描き込まれていて、見ごたえのある一枚に仕上がりました。
「かぶとむし」(クレパス)は、切り株の断面に木の色の上から白を重ねて質感を表現する工夫が光りました。混色されたカブトムシの色合いも豊かで、観察と試みが自然にかたちになっています。
「かぶとむし②」(クレパス)は、木にとまる3匹のカブトムシを描いた作品です。木をダイナミックに荒々しく描いたことで、画面に動きとエネルギーが生まれています。同じ題材でもこれだけ表現が変わるのが、絵の面白さのひとつです。
「夜と朝」(アクリルガッシュ)は、画面を上下に分けて夜と朝を対比させるという、発想そのものが鮮やかな作品です。暗く深い夜の空に光る月、下段に咲く朝の花——その対比と、上下が鏡写しのように呼応する構成が、見る人の想像をやさしく広げてくれます。
「和風の花」(透明水彩)は、透明水彩の透明感と滲みの効果が美しく生きた作品です。花びらのやわらかさと「和」の雰囲気が自然に画面に宿っていて、水彩の持ち味をのびのびと引き出しています。
「チューリップと木と花」(クレパス)は、大木・チューリップ・キノコのような屋根の家が並ぶ、物語を感じる画面です。木の幹に色んな色を混ぜ合わせた混色が深みと鮮やかさをもたらしていて、色を重ねることの豊かさが伝わってきます。
中学生の作品へ。
「冬」(アクリル)は、絵の具を置いて手や刷毛で伸ばしながらイメージを育てていくスタイルで生まれた作品です。金魚鉢のような不思議な青い画面と「冬」というタイトルのあいだにあるギャップが、見る人の想像力をかき立てます。
「クラゲ」(アクリル)は、海水が渦を巻いて巻き上がるような迫力と、水の透明感が同居した作品です。エネルギーと繊細さが一枚の画面の中でうまく共存しています。
「海洋」(アクリル)は、青と紫が泡のように盛り上がっていく画面の中に、よく見ると魚が描き込まれています。エネルギーに満ちた画面の中にさりげなく潜む生き物の存在が、作品に奥行きを加えています。
「静物画」(ポスカ)は、瓶・リンゴ・ヒマワリをモチーフに、ポスカという画材で試行錯誤しながら描き進めた作品です。最後に色鉛筆で質感を加えるという工夫も加わり、ポスカならではのはっきりとした描写が存在感のある仕上がりをもたらしています。
大人の作品では、「似顔絵」(鉛筆)が今週完成しました。髪の毛の陰影と質感を丁寧に表現しながら、女性の顔の陰影をあえて控えめにしたことで、美しくやわらかな仕上がりになっています。長く向き合ってきた作品がひとつの形になる瞬間は、やはり特別なものがあります。
今週は、それぞれが自分なりの工夫や発見を重ねた一週間でした。技法を試してみること、色を混ぜてみること、構図を考えること——そのひとつひとつが少しずつ「自分の表現」になっていきます。来週もそれぞれのペースで、楽しみながら向き合っていきましょう。
画材ノート(Material Note)
『クレパスではじめよう!4〜6歳の伝えたいことがわかるおうちお絵かき』 著:舟井賀世子 / 徳間書店

「なぜいつも黒ばかり使うんだろう」「いつも小さく描くのは何か理由があるのかな」——年中・年長のお子さんの絵を見ながら、そんなふうに感じたことはありませんか。
この本は、絵画教育歴50年以上・1万枚超の子どもの絵を見てきた著者が、4〜6歳の絵に隠された心のサインを丁寧に読み解いた一冊です。「上手か下手か」ではなく、「この子は今何を感じているのか」を絵から受け取る視点が、豊富な実例とともに紹介されています。
年齢別の発達の変化、色の使い方に表れる心の状態、この時期に合った画材の選び方と組み合わせ方まで、保護者の方にも指導者にも実践的な内容が詰まっています。
絵画教室ロクでも、年中・年長のお子さんと向き合う日々の中でこの本を活用しています。子どもの絵を見る目が変わる一冊として、ぜひ手に取ってみてください。
絵画教室ロクでは、名張市を中心に伊賀市・津市・宇陀市からも通いやすく、初心者から経験者まで目的に合わせて学べる環境を整えています。受験対策として基礎からしっかり学びたい方、大人の習い事として絵を楽しみたい方、子どもの情操教育として豊かな感性を育みたい方、それぞれに寄り添った指導を行っています。来週もまた、生徒のみなさんの表現力や想像力が広がる時間をお届けできればと思います。
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