永山裕子『水彩入門 透明感を生かして描く』レビュー|透明水彩の透明感・にじみ・ぼかしを花・風景・静物で学ぶ

書籍「水彩入門 透明感を生かして描く」表紙画像|絵画教室ロク書籍紹介記事アイキャッチ画像 画材 (Art Materials)
画材 (Art Materials)

当サイトでは、良質な情報を提供するためにアフィリエイト広告を利用しています。購入時に追加費用は発生しませんのでご安心ください。

📚 教室おすすめ書籍

永山裕子『水彩入門 透明感を生かして描く』レビュー|花・風景・静物を透明感豊かに描く技法書

絵画教室ロク|講師が実際に授業で活用している一冊をご紹介します

#透明水彩 #永山裕子 #にじみ #ぼかし #水彩入門
「透明水彩を使っているのに、なぜか絵が重たくなってしまう」
「にじみやぼかしを試しても、思ったような透明感が出ない…」

透明水彩最大の魅力である「透明感」は、実は絵の具の選び方よりも水の使い方と色の重ね方に大きく左右されます。本書は、その核心を花・風景・静物という身近なモチーフを通じて、ステップごとに丁寧に教えてくれる技法書です。絵画教室ロクでも、透明感に悩む受講生に向けて実際に活用しています。

📖 書籍のご紹介

著者の永山裕子先生は、東京藝術大学油画科を卒業後、大学院修了。東急BE渋谷教室・NHK青山教室など数多くのカルチャー教室で講師を務め、現在は武蔵野美術大学の客員教授も務める、日本を代表する透明水彩画家のひとりです。

本書『水彩入門 透明感を生かして描く』は2003年刊行。花・風景・静物の3ジャンルをカバーし、基本の彩色法から水張り・マスキングといった技法まで、様々な表現方法を手順を追って図解した実践的な一冊です。

水彩入門 透明感を生かして描く 永山裕子 書籍全体

水彩入門 透明感を生かして描く(新カルチャーシリーズ)

著:永山 裕子(東京藝術大学卒・武蔵野美術大学客員教授) 出版:グラフィック社 2003年

透明水彩 花・風景・静物 入門〜中級者向け 図解・手順解説

透明感あふれる水彩画を描くための技法を、花・風景・静物のモチーフ別に丁寧に解説。水張りのやり方から各工程の色の乗せ方まで詳しく図解されており、美しい完成作品を眺めながら学べる充実した内容です。

📌 Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングで購入できます

※本リンクはアフェリエイトリンクです

📘 本書で学べる内容

本書は5章構成で、透明水彩の基礎から花・風景・静物の描き方まで幅広くカバーしています。各モチーフについて制作過程を細かく図解しており、色の重ね方・質感の表現まで順を追って確認できます。

  • 水の力を生かす基本の彩色法——透明感を生み出すための水の使い方の原則
  • 透明水彩絵具の特性と溶き方——絵具の扱い方を基礎からマスター
  • 白い花・バラ・ガーベラなど花の描き方——透明でありながら重厚感のある花の表現
  • 公園・洋館とバラの庭など風景の描き方——空気感と奥行きの出し方
  • 果物・ワインボトル・急須など静物の描き方——立体感と質感の表現
  • 水張りのやり方——各工程を詳しく図解。紙の波打ちを防ぐ準備方法
  • マスキングの使い方——白を残す技法を実践的に解説
  • コーヒーを使った着彩——独特の表現技法の紹介
  • ホワイトの使い方——邪道視されがちな技法を含め、様々なコツを紹介

💧 本書の技法の特徴

永山先生の水彩表現の核心は、「水の力を最大限に生かすこと」にあります。本書でも繰り返し強調されているのが、水の量のコントロールと色の透明な重ね方です。

💧 透明感を生む色の重ね方

絵の具を厚塗りせず、水で十分に薄めた色を透明に重ねることで、光が紙の白さを透過するような透明感が生まれます。これが永山先生の作品に漂う独特の輝きの正体です。

🌸 花の描き方——白い部分の残し方

白い花を描く際は、白い絵具を使うのではなく「紙の白を残す」ことが基本。マスキングや筆の運び方で白さを生かしながら、透明な色を重ねていきます。

🏞️ 風景の空気感の出し方

遠景と近景で色の濃さと鮮明さを変えることで、自然な奥行きと空気感が生まれます。にじみを活かした空の表現や、シルエットの使い方も解説されています。

🍎 静物の立体感と質感

果物や瓶など質感の異なるモチーフを、光と影・色の透明な重なりで立体的に表現する方法を、実際の制作過程とともに丁寧に解説しています。

⭐ Amazonカスタマーレビュー

水彩入門 透明感を生かして描く 永山裕子 表紙アップ

35件のレビューが集まっています(グローバル評価:★4.0)。実際に購入した方の声をご紹介します。

★★★★★

著者が惜しみなくテクニックを披露している。水彩画にとって、水の使い方がいかに大切か良く分かる。今まで美しい水彩画を描けずに苦労し疑問に思っていた事が、この一冊で解決・納得できた。特に花々の絵は透明でありながら重厚感さえ感じて圧巻。

Amazonカスタマーレビューより(2003年12月)
★★★★★

基本のテクニックを懇切丁寧に描いて見せてくれる。まねっこを繰り返すことで上達が早い気がします。地元の講師が教えてくれない描き方を絵具の使用内容も解説しながらですから大変ありがたい。この1冊を理解できれば私も水彩画の達人になれるかも。

Amazonカスタマーレビューより(2013年5月)
★★★★★

永山さんの絵はとにかく色気があってすごい。こんな水彩画を描く人は今までいなかったと思います。描き方が順を追って載っているので出来るだけ近いモチーフで描くと、今までよりはうまく描けました。絵を見るだけでも価値があります。

Amazonカスタマーレビューより(2010年11月)
★★★★

とても個性のある作風で素敵。雰囲気や自分のインスピレーションを反映させて表現するのはとても大切だと思いました。ただ、入門書としては難しいと思います。初心者の方が描けるようになるか?と聞かれたら、無理だと思います、と答えます。

Amazonカスタマーレビューより(2020年4月)
★★★

永山先生の作品は好きです。ぼかしといい、淡い色使いといい、何とも言えない雰囲気が素敵なのですが、入門書としては難しくありませんか。そうはいっても見ているだけで楽しくなる永山先生の本です。

Amazonカスタマーレビューより(2014年11月)

※レビューはAmazon掲載のものを要約・抜粋しています。グローバル評価:★4.0(35件)

🎨 こんな方におすすめです

「入門書としては難しい」というレビューも複数ありますが、それは永山先生の表現力が高い水準にあるからこそです。完全な初心者よりも、少し絵の経験がある方や、透明感に課題を感じている方に特に向いています。

  • 透明水彩を使っているのに、絵が重たく・濁って見えてしまう方
  • 花・風景・静物など具体的なモチーフの描き方を学びたい方
  • 制作過程を図解で確認しながら学びたい方
  • 水張りやマスキングなど基礎的な準備から学びたい方
  • 永山裕子先生の個性的で美しい作風に憧れている方
  • 画集として眺めながら、少しずつ技法を吸収したい方

なお「仕上げまでの色の乗せ方が書いていない」という指摘もあります。完全な手順を求める方には、絵画教室ロクでの実践的な指導との組み合わせがおすすめです。

🖌️ 本書で紹介されている画材・道具

本書で登場する画材は、永山裕子先生の他の著書と共通するものが多くあります。以下は絵画教室ロクでもおすすめしている定番の道具です。

彩色筆・大きめ

名村大成堂|日本画筆 彩色筆 特大

広い面積を塗るのに向く大きめの彩色筆。背景や下地づくりに活躍します。

コリンスキー丸筆

Raphael(ラファエル)8404 コリンスキー 丸 6号

水含みがよく、にじみや細部の描き込みに優れるコリンスキー筆。透明水彩に最も適した筆のひとつです。

面相筆

菊花面相筆 いたち毛 小

細部の書き込みや輪郭の仕上げに使う極細の筆。花のしべや細い茎など繊細なラインに。

絵刷毛・水張り用

名村大成堂|刷毛 A印 絵刷毛 15号

水張りや広い背景を一気に塗るときに使う刷毛。本書でも解説されている水張りに欠かせない道具です。

マスキングインク

マスキング液(瓶タイプ)

ホルベイン|マスキングインク W466 55ml

本書でも解説されているマスキング技法に使用。白を残したい部分に塗って乾燥させ、彩色後にはがします。

マスキング液(ペンタイプ)

ホルベイン|マスキングインク W469 25ml ペンタイプ

ペン感覚で細い線のマスキングができるタイプ。花の茎や細かい白抜き表現に向いています。

その他の道具

リフトアウト用スポンジ

激落ちくん カット済みキューブ 120個入

紙を傷めずに絵の具を消し取ることができるスポンジ。白を取り戻したいときや修正に便利です。

📄 水彩紙の選び方と比較

透明感を生かした水彩表現には、紙の選択も重要です。本書でも水張りについて詳しく解説されており、紙の性質を理解することが美しい仕上がりへの近道です。

項目 ホワイト
ワトソン
アルシュ ファブリアーノ
アルティスティコ
ボッキング
フォード
価格感比較的安い非常に高い高い高い
水の動き素直非常に美しいややシャープ自然
にじみ扱いやすい大きく広がるやや締まる穏やか
発色良い深みが出る非常に鮮やか落ち着き気味
修正のしやすさしやすいやや難しい普通普通
紙の白さ白いやや生成り非常に白いやや温かい白
向いている人初〜中級水彩経験者彩度重視英国水彩好き
個人的印象総合バランス最強水が本当に綺麗白と色が映えるナチュラル
初〜中級者におすすめ

ミューズ|ホワイトワトソンブロック F4 300g

価格・扱いやすさのバランスが抜群。にじみも素直で修正もしやすく、透明水彩を学び始めた方に最適です。

にじみの美しさなら最高峰

Arches(アルシュ)水彩紙 パッド 300g 細目

フランス製の最高級水彩紙。透明感を最大限に引き出したい方に。水彩経験を積んだ方にぜひ試してほしい一枚です。

白さと発色の鮮やかさ

ファブリアーノ アルティスティコ エキストラホワイト F4 中目

イタリア製。非常に白く発色が鮮やかで、透明感と色の鮮度を最大限に引き出したい方に。

英国水彩の伝統的な風合い

セントカスバーツ|ボッキングフォード ブロック 細目 310×230mm

にじみが穏やかで温かみのある発色。落ち着いたナチュラルな表現を好む方に。

🖌️ 絵画教室ロクでの活用について

絵画教室ロクでは、本書を「透明水彩絵の具を使用しているのに、どうしても濃い表現になり透明感がなくなってしまう」受講生に向けた技法説明の補助として活用しています。

透明水彩は絵の具を重ねれば重ねるほど色が濁っていく傾向があります。本書の美しい作品を見ることで、「透明感を出すためにはむしろ色を薄く・少なく重ねることが大切だ」という感覚を視覚的につかんでいただけます。講師からの言葉で伝えるよりも、永山先生の作品の美しさが雄弁に語ってくれることがあります。

美術教師歴約20年の講師が、おひとりおひとりのペースに合わせて指導します。小学生から大人の方まで、透明水彩が上手くいかないとお悩みの方も、ぜひ一度体験レッスンにいらしてください。

📖 本書はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングでご購入いただけます

体験レッスン受付中

三重県名張市(赤目口駅徒歩4分)
初心者・お子さまも安心して通える少人数制の教室です

デッサン体験・水彩体験・アクリル体験(ウェットオンウェット)から選べます

※本記事にはアフェリエイトリンクが含まれています。リンクを経由して購入された場合、教室の運営費の一部になります。紹介している書籍・画材は講師が実際に使用・確認しているものに限っています。レビューはAmazonに掲載されているものを要約・抜粋したものです。水彩紙の比較表は講師の個人的な使用感に基づくものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました